
バットウォッチング
「コウモリ見てもらえませんか?道端で、犬にいじめられていたんです。」と問い合わせ。珍しい患者さんです。箱に入れて病院に連れてこられました。
診察は噛まれてはいけないので、手袋、身体を包み込むタオルを用意し、箱から観察用のケージに移しました。
黒いクリクリしたかわいい目に、少しとんがった鼻、栄養状態の良い丸々とした身体、触って驚いたのは、ゴムの様な伸縮性とビロードのような手触りの翼、その翼の先端には、指・爪が生えています。触診、視診では特に異常は認められません。掴むと、超音波を発するのかキーキーと鳴いています。耳はまるでレーダーのように円錐形の筒状のまま、左右独立して動いています。
さて、病気の程度ですが、良く動き回り、外傷、打撲もないので観察処置としました。困ったのは、体力をつけるための食事です。そのコウモリの種類がわからなければ、原産地や食事、習性も不明です。種類により食事は、果物・虫・血液をなめさせたりと様々です。
飼い主さんには、インターネットで調べるようお話しました。私も同様の方法で調べてみましたが、どうやら、日本在来のコウモリではないようです。ペットとして飼われていたのが逃げたのではないでしょうか。
また、コウモリに関連するホームページを巡っているうちに、コウモリに興味を持っている方が大勢いるのを知りました。バードウォッチングなみのバットウォッチングというものもある様です。
この不思議なかわいらしい哺乳類(鳥類だと思っている方もいるようです)、なかなか興味深く、バットウォッチングに行く人の気持ちがわかる様な気がします。
コ ラ ム