
診療外の出来事2
病院の駐車場での出来事です。
「猫が車のダッシュボードに入ったので、開けるためドライバーを貸して下さい」と、飼い主さんが言ってきました。診療中であったので取りあえず貸しました。次々診療が終わり、その猫の順番です、でも飼い主さんも猫も待合いにいません。
車を見に行くと、飼い主さんはダッシュボードをはずしていました。「見つかりましたか?」…詳しく聞いてみると、猫を病院に連れてくる途中助手席の下からダッシュボードの中に潜り込んだようです。
中をのぞき込んでも、手を突っ込んでも猫はいません。鳴き声も聞こえてきません。「本当にこの中に入ってるの?」確かに入ったと言います。懐中電灯を持ってきて、もう一度探します、名前を呼んだり、ダッシュボードの上をたたいてみたり…その間、飼い主さんはタバコを買いに行ってたようです。
「先生これでいぶりだしてください」とタバコを差し出します。僕はタバコを吸うが、診療中なので…飼い主さんはタバコを吸わないとのことだし、猫がでてこないと診療も進まない、仕方ないのでタバコをふかすことに。
タバコを2本くわえ、スパスパふーとダッシュボードの中に吹きかけます、3回4回5回と吹きかけますが、猫はでてきません。声も音もしません、6回7回、だめかなー、そのとき白い影が動きました、まだ3ヶ月ぐらいの子猫、目をしょぼしょぼさせています、煙が目にしみたんだね、僕もそうだよ。「良かった!」と言って飼い主さんは抱きかかえました。
こうして煙り作戦は成功し、診療は正常に戻ったのでした。
コ ラ ム