
餌だけ与えられていた猫
その猫は土曜日の午後に40才ぐらいの男性に連れられて来院しました。
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内臓が出てると思うので診て欲しいと言われ、段ボール箱を診察台の上に置きました。
箱を開けると布袋に入った猫がか細く鳴いていました。少し臭気が鼻につきます。袋から出し診察したところ、内臓は大丈夫ですが、右後肢と尾が挫滅し、壊死、腐敗が起きていました。
交通事故に遭い数日経過しているようです。手術と費用の話をしたところ、自分の家の猫ではなく、餌だけ与えている外猫なので、手術については家で相談するので待って欲しいと言われました。翌日連絡があり、安楽死を依頼されましたが、当院の安楽死基準には合わずお断りしました。
この猫に関係した人たちには、様々な思いがありました。連れてきた方は、大変可哀相に思うが、たとえ手術をしても家では飼えないし、自分は餌を与えていただけ。獣医は、連れてきた方の了承が得られず治療ができない。看護婦は可哀相で見ていられない。
すでにこのような猫が2匹、病院で暮らしています。
猫は、餌を与えられていた場所へ助けを求めて戻ってきたように思えます。
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翌日、猫は保健所に連れられていきました。
コ ラ ム