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子猫の幼稚園

 猫は、人と共に生活するようになり5千年経つと言われています。ちなみに犬はもっと古く1万2千年前より人と同居し始めています。これは、犬は、家族などのグループを意識する動物で、順位性や、コミュニケーション能力が豊富であるため早くから人に馴染んだのでしょう。

 さて、飼い主さんと犬猫との関係は、犬は、自分が家族というグループの1メンバーと考えるのに対し、猫は母子関係と考える単独生活者といわれています。動物が人の生活にストレスなく馴染むことを社会化と呼びますが、前述したように猫よりも犬の方が社会化しやすい動物です。

 しかし、猫には、短期間ではありますが、社会化期という時期があります。子猫の社会化期は、3〜9週齢です。この期間、猫どうし、人間、他の動物に慣れ親しむことができ、遊びを通じて上下関係やコミュニケーションを学びます。排泄場所や食事に対する好みや、習慣性も確立します。子猫を社会化していくためには、この期間を除いて他にはありません。

 短期間であるため集中的に取り組まなければなりません。この間、人、生活音、他の動物になれさせたり、特に人の場合、最低4人以上の人に接していれば友好的な猫にもなれます。また、接する時間は、長ければ長い程良いようです。

 しかし、一人の人間では、こういう社会化が、実行できないのが現状です。子猫の社会化教室、つまり子猫の幼稚園が必要でしょう。うちの病院でもこれが今年の課題の一つであります。

 


    コ ラ ム